あなたの会社の必要利益は?
必要利益とはこれ以上利益がないと資金繰りが苦しくなること。どれだけの利益ならお金が残るのかということです。
損益計算書には、企業の本当の利益(必要利益)が表示されていません。
経費にならないけどお金が出ていってしまう金額を利益で賄うしかありません。そこで必要な利益を算定する必要があります。
※その計算方法
「経費にならないけどお金が出ていってしまう金額」から「お金は出ていかないけど経費になる金額」を差引くと必要利益が出ます。
(経費にならずお金が出ていくもの)
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短・長期借入金の返済(元本)・未払金の支払・保証金支払い・固定資産購入代金等
(経費になるがお金が出ていかないもの)
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減価償却費・引当金の計上・資産の廃棄損・貸倒損失等
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さらにかかるものがあります。それは利益が出たら税金がかかることです。
借入金等の返済は税金を支払った後の利益(税引後利益)から支払うことになります。
必要利益を決める際には、Aのほか納税額も考慮する必要があります。
例えば)御社の必要利益
必要利益=(Aの借入金等の返済額1,200万円-Bの減価償却等300万円)÷(1-税率0.4(← 概算税率です))=1,500万円
必要利益を算出することは大事です。ぜひ計算してみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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カテゴリー:経営
Tags: 必要利益
経営に関するコラムです。
「結局“人づくり”なんだよ・・・」、経営の問題を社長と語るとき、必ずと言っていいほど口を突いて出てくるのがこの言葉です。
企業が成長するためには、社員に対する教育投資が欠かせないことは誰もが認識しています。とりわけ、現在の閉塞した経営環境を突破する力量を持った、逞しい次世代人材を育成することが、経営の最も重要なテーマと言ってもいいでしょう。
一般的に企業で行われている教育は、階層別研修、専門別研修が最も多く、様々な教育手法が開発され企業に導入されています。その中で、三菱電機の“年齢別研修40歳・25歳向け追加“についての新聞報道が目を引きました。従来から導入されている30歳向け研修に加え、40歳には、後輩への指導力強化として、自らの成長のきっかけとなった出来事を振り返って、後輩への関わり方を学びます。更に安全衛生・品質管理も盛り込まれます。また25歳向けには、企業倫理や、個人情報保護、経理などの基礎知識、ビジネスマナーや文書作成、プレゼンテーション技術などの知識を学ぶとあります。
“年齢別研修”というのは聞き慣れないかもしれませんが、長年、企業の人材育成に携わってきた者として感じたことは、従来の階層別、専門別の教育に加えて、今回の記事にある“年齢別教育”が今後益々重要になってくるのではないかということです。
実際に、ある企業において、「人生の節目」と「キャリアの節目」がクロスする年次に、階層別教育とは別に、「キャリア形成教育」を体系化したことがあります。そこでは、入社後はじめて役職を任命される直前の入社5年目、27歳と、役職に就き、転職を含めキャリアについて悩む年頃にあたる、入社8年目、30歳のタイミングで実施しています。いずれも、会社の人事システムを改めて確認し、自らの役割を自覚すると共に迷いを払拭し、自らの仕事人生を主体的に考えさせることを狙いとしており、実際この会社では、教育の導入によって、中堅社員の成長促進と退職防止に効果を上げています。
今回の三菱電機の“年齢別研修”も、新たに設定した40歳、25歳という年齢に、会社の問題意識や意図が込められていることは間違いありません。
いずれにしても、定年年齢の上昇と共に仕事人生が伸びる中、人材教育のあり方も変化していかなくてはいけません。その方法論として、長い仕事人生を、最後まで活き活きと働く社員を育成するための、「人生の節目」に気づきを与える教育を取り入れることは有効だと考えられます。
これから年度末にかけて、来年度の教育を考える季節です。是非ともこの時期に、自社の人材教育に関する問題点を洗い出し、真の“人づくり”を実現する教育計画を立てて頂きたいと思います。(了)
(記事提供者:アタックス 北村 信貴子)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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